日本独特の文化である「前ならえ」
世界の最先端と比較すると日本人は情報の編集力が弱いと言われることがあります。
原因は色々ありますが、最も大きな原因は日本独特の文化である「前ならえ」にあると考えられています。
日本人は良い意味でも悪い意味でも調和を大事にします。
調和を乱すのは悪いこと、悪者という考え方があり、柔軟性や多様性に関しては世界から遅れていると言わざるを得ないです。
個性に蓋をして、違いを生み出さないような教育を行ってきた結果、情報の編集力も弱くなりました。
常に色々な情報に触れていて、賛否の分かれる討論が行われている環境で育つと自分で考える力が伸びて、編集力も自然と強化されます。
日本独特の文化は調和を生み出すという面では大きなメリットもありますが、思わぬところにデメリットをもたらしているので時代に流れに合わせて微調整していく必要があります。
「前ならえ」に加えて「自分で考えて方向を決める」の両方が大事です。
情報の発信力が足りないので編集力も低い
日本は海外と比べると自分の意見を大きな声で言う人が少ないです。
残念なことに日本人はインターネットやSNS上で自分の意見を言う人は非常に多いですが、人前で堂々と自分の考えを述べるケースは少ないです。
現実世界で情報を発信する場がないことで、行き場を失った人達はインターネットやSNSに逃げるようになりました。
現実世界でのアウトプットが減ることで発信力は低下してしまいます。
「直接言うと相手を傷つけてしまうかもしれない」、「意図が上手く伝わらないかもしれない」という懸念があり、どんどん消極的になっていきます。
情報の編集力を鍛えるのであれば小学校や中学校の段階で自由に情報を発信できる場を用意して、気軽に討論できるような環境を整えるのが大事です。
自分の意見を持っていても、それを表現できないと意味がありません。
表現するためにはコミュニケーション能力だけではなく、勇気も必要なので大人はハードルを下げてあげる必要があります。
まとめ
「なぜ日本人は情報の編集力が弱いのか」、この疑問を解決するためには日本の文化と教育が関係しています。
日本独特の文化である「前ならえ」は柔軟性や多様性を抑制してしまうデメリットがあり、前にならうだけでの生活を送っていると自分で考える力が成長しません。
日本は情報の発信力をする場所が圧倒的に少なく、アウトプットする機会も足りないので編集力も低いです。
状況を改善するためには自由に情報を発信できる場を用意して、気軽に討論できるような環境を整える必要があります。